引きこもり発達障害プログラマーのブログ

発達障害当事者が日々の生きづらさ解消のためのことを考えるブログ

引きこもりながらエンジニア養成機関42東京の入学試験を受けたときの記録

今年の9月終盤〜11月頃までブログの更新が途絶えてましたが

その間何をしていたかというと。

 

エンジニア養成機関42東京の入学試験Piscineを受けてました。

 

 

42tokyo.jp

 

  • 学費完全無料
  • 学歴、経歴不問

教師不在で生徒同士が学び合う異色の学校です。

プログラミングやIT技術を学ぶことができます。

 

試験を受けた理由はいろいろありますが

このブログにWebエンジニアになるまでのあれこれを書いて

改めて振り返ってみて、思い切って学び直しをしたくなったこと。

それと、未経験からITエンジニアになりたくてもなれない人が多い状況

(特に障害者雇用だと)などを考えて、そんな現状をなんとかしたいと思ったこと。

あとは前々から42のことが気になってたこともあって受験を決意しました。

 

 

最初に試験結果

で、どうだったかと言いますと落ちました。不合格でした。

結果に納得してるのでこれで良かったと思ってますが

協力してくれた人たちや応援してくれた人たちには申し訳なかったです。

大変な試験だったので協力や応援は本当に助かりました。

ありがとうございました。

 

どんな試験なのか

試験は一次試験と二次試験に分かれてます。

一次試験のWebテスト、二次試験のPiscine。

一次試験は落ちても時期ごとに再チャレンジできますが

二次試験は一生に一度しか受けることはできません。

4週間にも渡って行われる過酷な試験です。

 

私が受けた2022年10月の試験はオンラインで行われ

引きこもりながら受けることができました。

 

事前準備や試験中の記録はnoteにも書きました。

 

note.com

 

ここにはnoteに書ききれなかったこと、

発達障害の特性を考えて

対処できたこと、対処できなかったことをメインに書いていきます。

 

対処できなかったこと

体調管理

一番はこれですね。とにかく体調管理が下手すぎました。

私は元々セルフモニタリングが苦手で、疲れを感じにくいんですが(疲労鈍麻)

その特性がモロに出て試験のことで頭がいっぱいで

自分を気遣うことができてなかったです。

 

緊張、不安、寒暖差、気圧変化など様々な要因からくる疲れに

対処しきれなかったです。

1週間や2週間ならなんとかなったかもしれませんが

4週間も休日なしに続くとなると厳しかったです。

私以外にも頑張りすぎて後半体調を崩してしまう人がいたので

体調管理はすごく重要でした。

 

コミュニケーション面

普段「知らない人と話すの無理!」と言いまくって

人と話すことを極力避けて生活してますが、ものすごく頑張って話しました。

とはいえ、人と話すことが苦手なのは変わりない状態。

普通の人のように振る舞おうと無理しすぎてすごく疲れてました。

 

また、いざ話をするとなるとものすごく緊張してしまって

話す前に何度もトイレに行ったり、落ち着きなく動き回ったり

吐きそうになったり、お腹が痛くなったり・・・

話すたびに必死に力を振り絞って話しました。

4週目くらいになると慣れてきて比較的平気になりました。

 

しかし、話すこと自体に慣れてはきても遠慮してしまい

分からないことがあっても「分からない」とはっきり言うのが難しかったです。

頑張って説明してくれてるのに分からないことを分からないと言うことが

本当に難しかったです。

 

それから、吃音、緘黙の特性で発声に困難を感じることがあります。

症状が出ていない時も意識してしまうことはあったので

ストレス要因になっていたと思います。

 

感情のコントロール

アンガーマネジメントができてなかったです。

知識として知ってましたが、実践となると違いました。

感情のコントロールができずめちゃくちゃつらくて

怒ったあと自己嫌悪でものすごく泣きました。

軽くうつ状態のようになり、食欲が全くない日もありました。

メンタルの振り幅が大きかったです。

 

普段はあまり意識してなかったです。試験に参加しなければ

感情のコントロールが下手なことに気づけなかったです。

 

食欲低下

試験期間中はずっと食欲が湧かず、あまり食べられませんでした。

その反動か分かりませんが、終わった後1ヶ月くらいお菓子を爆食いしてました。

 

 

対処できたこと

TODO管理、スケジュール管理

事前準備で100円ショップで付箋を大量買いし

やることリストを作って徹底的にTODO管理、スケジュール管理をしました。

 

その準備の甲斐あってか試験本番でも抜け漏れはほとんどなかったです。

試験中はスケジュール管理が大事だったのでやっておいて本当に良かったです。

 

TODOとスケジュールの管理の習慣が身についたおかげで

仕事でも役に立ってます。

 

睡眠時間の安定

睡眠時間が安定しない、朝が苦手なのは発達障害あるあるだと思います。

私もなかなか寝付けない、朝だるいことがよくあります。

 

そこで、睡眠の質を高める乳酸菌飲料を試してみました。

 

www.asahiinryo.co.jp

 

これが大正解。

いつもは朝だるいのに飲み始めたら目覚めがスッキリして

毎日6〜7時間睡眠で安定しました。

本気でQOLが上がります。

(乳酸菌は人によって合う合わないがあります。

まずは何日か試してみることをおすすめします)

 

視覚過敏対策

視覚過敏で眩しい光が苦手です。

普段からMacの設定を以下のようにしてます。

  • ライトモード
  • Night Shift
  • 明度暗め

これをやらないと翌日目を開けるのがつらいほど目が痛くなって

パソコン使うどころではなくなります。

長時間パソコンの前に座っていたので、いつもより画面を暗くしてました。

 

メモをとる

やることリストとは別によくメモを取りました。

私は比較的ワーキングメモリが弱いタイプです。

何か気になることがあるとそれで頭の中がいっぱいになってしまい、

複数のことをしたり考えることが苦手です。

 

自分の考えや気持ちを書き出すことで頭の中が整理されてスッキリしました。

 

試験を受けて良かったと思った点

ここからは試験を受けたことで身についたこと、良かったことについて

まとめます。

 

学習習慣、学習意欲の継続

事前準備の段階から仕事が終わったあとや休日に学習時間を確保して

学習を続けてました。

そのおかげで学習の習慣が身につきました。

今は新しい目標に向けて色々やってます。

 

分からなかったことが分かった

互いに教え合うシステムなので当然自分が教える立場になることもありました。

そんなとき、質問に答えることができないことがあって

コードが書けるからなんとなく分かった気になっていたことでも

深掘りするほど理解してないことに気づけました。

これは自分が教える立場にならなければ気づかなかったことです。

 

コミュニケーション面

普段は知らない人と話すのは無理ですが、思い切って逃げずにトライを続けた結果

以前よりは人と話すことに前向きになれました。

 

最初こそつらいこともありましたが、諦めずに続けたことで

最後は「楽しかった!」で試験を終わることができました。

 

滑舌が悪かったり、吃音、チックなどお聞き苦しいところも多々あったと思いますが

そんな私に対しても時間をかけてじっくりと話し合いをしてくれた人たちがいました。

本当に感謝しています。

 

試験前は仕事の打ち合わせ前に人と話すのが嫌すぎて

本気で具合が悪くなることもありましたが

試験後はだいぶ軽い心持ちで打ち合わせに臨むことができてます。

 

エンジニアの仕事は設計などの打ち合わせの機会が多かったり

仕事外でも勉強会などのコミュニティに所属してる人が多かったり

結構人と話すことがあります。

 

エンジニアとしてだけでなく、社会生活する上で成長できたと思います。

 

最後にまとめ

受験料無料、経歴不問で受けることができる試験。

素晴らしかったです。

私が学生時代の頃はまさか自分が40代にもなって

学校の入学試験を受けることになるとは夢にも思ってなかったです。

受験生は学生さんが多いのかな、と思ってましたが

私と同じ年代の人もちらほらいました。

 

普段引きこもっていると生活が単調になりがちですが

試験に挑んだことで変化が起こり、生活が変わるきっかけになりました。

受けてみて良かったです。

 

私が受けた2022年10月の試験はオンライン開催で

引きこもりながら試験を受けることができました。

が、11月以降はオンライン開催が廃止され

試験を受けるためには校舎に行かなければならなくなりました。

 

「引きこもりながらでも、お金がなくてもエンジニアを目指せる!」と言う内容で

この記事を書く予定でしたが

もう引きこもりながら受けることはできなくなってしまいました。

 

けれど、エンジニアを目指す人にとって有意義な試験であることは変わりありません。

「引きこもりからプログラミングの勉強して

ITエンジニアになって人生逆転したい!」と

考えている人にはまさにうってつけの試験だと思います。

海外の42生の中にはGAFAM企業に就職できた人たちもいるようです。

 

私と同じ時期に試験を受けた人たちの中には地方在住の人も多かったですし

色々な人が参加しやすくなると思うので

またオンライン開催が行われることを切に願ってます。

 

 

最後にこちら・・・

一次試験Webテストをスルーできる方法があります。

 

terminal-game.42tokyo.jp

 

 

 

引きこもりプログラマー日記16の補足

前回記事の補足です。

重要なことを書き忘れていました。

 

就労移行支援事業所は就職斡旋所じゃない

これが一番重要です。

私は最初「就職支援ならどこか紹介してもらえるでしょー」と軽く考えていました。

しかし就労支援はあくまで支援であって就活は自分でやらないといけません。

支援はしてもらえる(面接に同席など)のですが、

当事者が動かないと支援する側も何もできないです。

 

なので、就労支援の期間が終わっても就職できない人もいます。

利用できる期間は限られていますので

斡旋所ではないことを事前によく理解した上で利用して欲しいです。

 

 

行動できない引きこもりの人へ

前回記事を読んで「行動したくてもできない」と

思う人がいるかもしれないので補足です。

 

もし何もする気がないのなら、本人が楽しいと思うことをするといいです。

本当に何もしないよりずっといい。

 

周囲の人も焦らず見守ってほしいです。

「遊んでる」と思われるかもしれませんが、本人はそれ以外何もできない状態です。

何かをするエネルギーがないんです。

楽しいことから始めて、徐々に他のこともできるようにしていくのがいいです。

焦らず、最初は週に1回くらいは目覚ましをかけて起きるとか

月に1回くらいは部屋の掃除をするとか。

 

小さいことでいいので出来たことに目を向けていくと

段々とエネルギーが増えていきます。

 

私は完全在宅勤務で働いてはいますが、ほぼ家にいる状態なので

引きこもりからは脱出できていません。

発達障害の特性や二次障害もあって、外に出ることはまだまだ怖いです。

でも、外に出れる時もあります。

外に出れずに辛いことを考えるより、「今日は外に出れた!」と考えた方が

行動する意欲が湧いてくると思います。

焦らず自分のペースでやっていくことが大切だと思います。

引きこもりプログラマー日記16

そういえば、だんだんタイトルと内容が乖離してましたし

ブログのタイトルを変えました。

改めてよろしくお願いします。

 

今回は就職活動の反省点とかを書いていきます。

 

 

結局、正社員にはなれなかった

障害者雇用枠の正社員採用の壁

新卒で正社員になれないとその後も正社員になるのは難しい。

特に私と同じような就職氷河期世代の人は

身をもってそれを実感している人は多いんじゃないでしょうか。

新卒の時点でその後の運命が大体決まってしまうのは恐ろしいですね。

もっと再チャレンジしやすい世の中になって欲しいです。

 

障害者雇用はそもそも正社員採用が少ないです。

離職率が高いから、企業側が離職された時のリスクを減らすためと言われてます。

つまり、障害者雇用枠を選んだ時点で正社員採用を目指すのは難しいです。

何年か契約社員などで様子を見て

大丈夫そうなら正社員登用をする企業が多いです。

 

(ちなみに、そもそも正社員登用をする気がない企業も多いです。

そういう企業は法定雇用率を満たすために障害者雇用を仕方なくしている、という

魂胆が透けて見えるから個人的にはあまり好きじゃないです‥)

 

せっかく就労支援を利用したんだから正社員になりたい気持ちは当然ありました。

でもやっぱり難しかったです。

就職活動といいつつ結局パートタイム勤務に決まったことには

「もっと頑張った方が良かったのかな」と思うこともあります。

 

エンジニアの未経験採用の壁

未経験からのエンジニア転職は本当に厳しいです。

詳細は次回以降に書く予定ですが、

未経験者と実務経験者では実務能力に遥かに違いがあります。

 

未経験者を育てるのことは企業側に大きな負担となっています。

それゆえ、未経験からエンジニアになるのは厳しい。

未経験者がエンジニアになるためには

実務経験者に近しいスキルを身につけるのが一番ではあります。

しかし、そのスキルを身につけるのは非常に難しいです。

エンジニアが何年もかけて実務で揉まれて身につけたスキルを

未経験者が数ヶ月で身につけようなんて無茶に決まってます。

 

日本型のエンジニア採用方式は年代によって求められるスキルに違いがあり

年齢が上がるほどハードルが上がります。

40代で未経験からのエンジニア転職はものすごく難しかったです。

 

未経験からエンジニアを目指すには

  • 無理せず非正規採用を目指す。焦らず実務でスキルを磨いていく。
  • 実務経験者の意見を聞き、確かな実力を示すことのできるポートフォリオを作成して、厳しいことを分かった上で正社員採用を目指す。どんなことがあっても諦めない。

 

どちらかだと思います。

どちらを選んだとしても学習を続けないエンジニアに未来はないので

勉強し続けることは大切です。

 

私は上の方を選びました。

就労移行の期間には限りがありますし、

採用されるか分からない正社員を目指して就職活動の時間を使うより

非正規で実務経験を積んだ方が手っ取り早いと考えたからです。

(あとは、単に実力不足でした)

 

ちなみにですが、エンジニア採用は45歳以上は「崖」と言われています。

45歳以上の未経験採用は更に厳しくなりますので

相当の覚悟をしておいた方がいいです。

 

完全在宅勤務にこだわりすぎ、積極性に欠けた

完全在宅勤務の仕事は少ないです。

在宅勤務可で探しても週1日とか週2日在宅であとは出社の求人の方が多かったです。

コロナ禍でリモートワークが増えたといっても

在宅勤務ではない仕事の方がスタンダードです。

 

就職活動を始めるまでそのことを分かっていなかったため

求人を探すだけで苦労しました。

 

プログラミングを活かした仕事をしたいと思っていましたが

あまりにも求人が見つからないので、

障害者雇用にありがちな事務系の仕事にも応募しました。

 

しかしそれでも応募数自体が少なかった。

完全在宅にこだわらず、もっと積極的に数を打っておいた方が良かったです。

運よく採用が決まったから良かったですが

この応募数では決まらない可能性の方が高かったと思います。

(前々回記事参照)

 

試してもいないのに出社に拒否反応を示しすぎてしまいました。

これから就職活動をする人は積極的に応募することをお勧めします。

 

情報収集ができず、自己流で勉強を続けてしまった

今ならQiitaなどで未経験者の勉強方法の情報収集ができることを知っていますが

当時はQiitaはエラーなどでつまづいたときの参考にしか使ってなかったです。

qiita.com

 

プログラミング学習と一口にいっても職種によって求められるスキルは違います。

そもそもどんな職種があるかすら分かってなかったです。

就職活動以前の問題です。

 

エンジニアの職種について

IT業界のエンジニアの職種をすべて紹介「ITエンジニアの職種図鑑」|求人・転職エージェントはマイナビITエージェント

IT/通信系エンジニアとは? あの職種の仕事内容や種類は?【doda職種図鑑】 |転職ならdoda(デューダ)

 

どの職種にどんなスキルが求められるのか、どの職種を目指すのか

全然分かってなかったから迷走しまくってました。

早めに職種を決めた方が効率的に勉強できたと思います。

 

 

これから発達障害者を取り巻く状況が変わるかもしれない?

経産省がニューロダイバーシティを推進し始めました。

www.meti.go.jp

 

詳細についてはリンク先を辿っていただくとして、

これから発達障害者のIT就職事情は変わってくるのか?という話をします。

 

結論から言いますが、すぐに変わるのは難しいと思います。

ここまでに書いてきた通り、未経験者がエンジニアになるのはとても大変です。

未経験者を受け入れる余裕すらない企業が

発達障害者を受け入れる気になるでしょうか?

 

経産省は「発達障害者がエンジニアになればIT業界の人材不足と

就労率が低い発達障害者の問題の両方の解決ができて一石二鳥」とか

考えているのかもしれません。

 

ですが、この未経験者に厳しい現状を知っているのでしょうか。

残念ながら、私には数字だけ見て現場を見ていない典型例にしか見えません。

まずは未経験者に厳しい現状を改善しないと

発達障害者を受け入れる余裕があるとは思えません。

 

厳しいことを言うようですが、

状況が変わるのを待っているだけでは

支援を待っているだけでは何も変わりません。

 

本気でエンジニアになりたいなら行動し、自分の力で勝ち取るのが近道です。

差別や偏見がなくなり、発達障害者のあるがままを認められる社会を作るには

発達障害者自身が行動することが大切だと思います。

助けを待っているだけでは状況はなかなか改善しないでしょう。

 

誰かの助けが必要なら、自分から支援を受けに行きましょう。

自分から行動しないと支援の手は届きません。

 

私も引きこもっている間は何もできませんでしたが

行動し始めてから変わりました。

いきなり社会復帰することは難しくても、自分にできることから少しづつ。

 

ニューロダイバーシティ経産省が推進し始めたことで

今後、発達障害者に理解のある企業が増えてくるかもしれませんが

現在はそういった企業はまだまだ少なく、

理解のある企業に入れたかどうかで

発達障害者間の格差が広がっているように感じます。

 

理解のある企業に入るためには

  • 安定就労
  • 仕事に必要なスキルを身につける

など、枠が少ないからこそ何らかの行動をしないと入るのは難しいと思います。

 

エンジニアを目指すにしても目指さないにしても

引きこもりの人はこれまで仕事や学校生活で

つまづいたことのある人がほとんどのはず。

次はつまづきたくない!理解ある企業で働きたい!と思うなら

自分にできる行動を。

 

 

忙しくなるので、次回の更新は11月以降になります。

 

引きこもりプログラマー日記15

Qiitaに記事を投稿しました。

これまでのまとめと、ここに書かなかったこと(書けなかったこと)も

書きました。

 

qiita.com

 

ブログやこうしてQiitaに記事を書くことで自分のことを見つめ直しています。

改めて振り返ってみると、自分って結構頑張ってたんだなと

過去の自分を認めることができました。

 

記録するって大事ですね。

これが自分だけでなく、他の誰かの役にも立てれば幸いです。

 

次回は就職活動の反省点とか書きます。

 

 

 

引きこもりプログラマー日記14

Webエンジニアになるまでにやったこと、今回は就職活動編です。

 

就職活動!辛いです。

 

元々アピールなどが苦手で、

学生の頃はとにかく就活したくなくて逃げ続けてました。

 

私はいわゆる就職氷河期世代です。

当時の就活学生には様々な困難が待ち受けていました。

集団面接、圧迫面接、何十社受けても受からない、受かったとしてもブラック企業

そんなのが嫌すぎて、就活は最初から諦めて派遣やアルバイトで誤魔化してました。

 

当時は第二新卒なんてありません。

中途採用は正社員経験3年以上の求人ばかり。

新卒採用を逃した者に待ち受けていたのは、正社員になる道が断たれた現実でした。

 

そんなこんなでこれまでまともに就職活動をしてこなかった上に

正社員経験がないため、就職活動をすること自体に抵抗がありました。

しかし、就労移行支援の目的は就職すること。就活しないわけにはいきません。

 

出社したくなさすぎて在宅勤務を希望している旨を

就労移行の職員さんに伝えたところ、

今はコロナ禍の影響で(2021年当時)

求人が少ないから早めに就活を始めたほうがいいと言われました。

 

就活したくないけど、やるか!

コロナ禍の影響でオンライン面接が増えていたことが後押ししてくれました。

 

 

就職エージェントサービスに登録

障害者雇用を目指していたので、障害者向けのエージェントに登録しました。

時期は2021年1月から6月くらい。

コロナ禍の影響で求人が少ない時期でした。

 

条件は

  • 在宅勤務ができること
  • 事務かプログラミングを活かせる仕事
  • できれば時短勤務希望

 

at GP

www.atgp.jp

 

登録したすぐにメールで連絡があり、

次の日あたりにオンライン通話で少し話しました。

紹介できる仕事はないとのことでした。

 

DIエージェント

di-agent.jp

 

こちらも登録してすぐにメールで連絡があり、

次の日あたりにオンライン通話でこれまでの経歴など長々質問されました。

紹介できる仕事はないとのことでした。

 

dodaチャレンジ

doda.jp

 

こちらも登録してすぐにメールで返信が来ました。

1年以上前のことであまりよく覚えていませんが、

dodaチャレンジさんは確かオンライン通話なしで

メールのみの返信だったはずです。

紹介できる仕事はないとのことでした。

 

LITALICO仕事ナビ

snabi.jp

 

登録してすぐは何の連絡もありませんでした。

1年くらい経った後に電話で連絡があり

「紹介したい仕事がある」と言ってきましたが

その時は既に仕事を始めていたのでお断りしました。

 

 

コロナ禍で求人数の減少、在宅勤務の求人が少ないなど

色々な原因があったとは思いますが、

立て続けに紹介していただけなくてかなり凹みました。

 

また、これまでの自分の経歴のぐちゃぐちゃを改めて確認し、

前職のことを詳しく聞き取りされて、かなりメンタル的に辛かったです。

 

一時期は何もしていないのに涙が流れたり、

食欲がなくなり、食べ物を見るだけで吐き気がしました。

抑うつ状態が再発したのかもしれません。

 

無理しない方がいいと就労移行の職員さんに言われて、

就職活動は少しお休みしました。

 

就活用ポートフォリオを作成

履歴書を見るだけで鬱々とした状態でした。

気分を変えるために

エンジニア転職に重要とされるポートフォリオを作成することにしました。

 

ポートフォリオとは、自分の持っているスキルを伝えるための成果物のことです。

私はそれまでプログラミングの勉強はインプットが中心で、

成果物はあまり作ってきませんでした。

 

作ろうと思っても、どういうものを作ればいいのかさっぱり分からず

かなり難航しました。

 

同じ就労移行にお世話になっている人のポートフォリオサイトを

見せてもらったりしましたが、その人はWebデザイナー志望だったため

ちょっと傾向が違うため参考にはなりましたが、いまいちピンとこなかったり。

 

自分で「エンジニア ポートフォリオ」などで検索して

何とかイメージを掴み、手探り状態で1から全部自分の力で作り上げました。

 

時間がかかり、(確か3ヶ月くらい)拙い内容でしたが

誰かの真似ではない成果物が出来上がったことで自信につながりました。

 

ポートフォリオサイトに使った技術

 

Webサイト、JavaScriptで簡単なタイピングゲームを作りました。

ポートフォリオサイトに加え、PythonでRPAみたいなものを作って

Githubに上げたりもしました。

 

ポートフォリオサイトを作るにあたって

  • シンプルで見やすいこと
  • jQueryやVue.jsを学んだ内容を活かすこと
  • 発達障害の視覚過敏の人が見やすいよう優しい色使いにすること

などの工夫をしました。

 

履歴書を書く、面接練習など

しばらくポートフォリオ制作に集中し、メンタルがだいぶ落ち着いたので

就職活動を再開しました。

 

履歴書を書いて就労移行の職員さんに添削してもらったり、

面接の練習を始めました。

面接練習は大体週1回か2回くらいのペースで行っていました。

 

求人サイトで検索

エージェントには仕事を紹介していただけなかったので

その後、求人サイトで地道に探しました。

引きこもりながらでも求人サイトの検索くらいならできます。

 

時にはプログラミング学習で身につけたWebスクレイピングを使いながら

こまめにチェックしました。

 

ハローワークインターネットサービス

www.hellowork.mhlw.go.jp

 

意外と穴場です。

求人に応募するにはハローワークに行って手続きする必要がありますが

その手間があるぶん競争率は低いかもしれません。

 

一昔前はハローワークの求人=ブラックのようなイメージがありましたが

最近は随分改善されているようです。

 

完全在宅勤務の求人もそこそこあります。

 

 

クローバーナビ

www.clover-navi.com

 

転職フォーラムや会社説明会(オンラインあり)など

イベントがよく開催されてます。

サイトから簡単にエントリーできます。

就活マニュアルなどのお役立ち情報もあり、ざっと目を通しておくと良いです。

 

atGP

www.atgp.jp

 

エントリーする際にかなり細かく必要事項を書かされますが

それを後に履歴書の書き方などに活かすことができ、就活に役立ちました。

 

スカウト登録をしておくと結構頻繁にスカウトが来ます。

 

dodaチャレンジ

doda.jp

 

エージェントには仕事を紹介してもらえなかったので、

求人検索で地道に仕事を探しました。

 

indeed

jp.indeed.com

 

一般向けが主ですが、障害者雇用の求人もあります。

求人数が多く探すのが大変でした。

Web履歴書を書けば簡単に応募できます。

 

マイナーリーグ

mlg.kaien-lab.com

 

就労移行支援のKaienさんの関連サイトです。

オンラインの採用説明会が頻繁に開催されてます。

発達障害専門とは書いてませんが、

Kaienさん関連なので発達障害向けの求人がほとんどのようです。

 

 

就活を始める前はなんとなく「コロナ禍の影響で在宅の求人増えてるだろう」と

謎の自信がありましたが、求人を探し始めてようやく現実に気づきました。

完全在宅の求人はすごく少ない。

「在宅可」の求人は週1日2日在宅可で、後の日は出社必須とか。

 

それに、プログラミングを活かせる仕事はほとんどない。

あっても実務経験2年以上が必須であることが普通でした。

えー・・・こんなの、無理ゲーじゃないか!と、ここに来て焦り始めました。

就労移行を使える期間は2年間しかないのに、こんなはずじゃなかった。

 

  • コロナ禍で求人が減っていた
  • 完全在宅の求人が少なかった
  • 精神、発達障害向けの障害者雇用の求人は軽作業か事務系が多い
  • 未経験OKのエンジニア求人はとても少ない

 

就労移行にお世話になる前はあまり求人を調べてなかったです。

「IT求人は在宅勤務の仕事がありそうだから」と何となくイメージで

プログラミングの勉強を始めましたが、

求人を探し始めるまでこんな厳しい現実があるとは知らなかったです。

 

一般の求人においても未経験からのエンジニア転職はとても難しいです。

少し前にも書きましたが、

今のIT業界は人手不足を拗らせすぎて未経験人材を育てる余裕がなく、

求人は実務経験必須であることがほとんどです。

 

障害者雇用においてもそれは同じです。

障害者雇用だと選べる仕事は一般より少ない分、一般雇用よりも厳しいといえます。

 

完全在宅の求人も少ないです。

障害者雇用で完全在宅の求人があったとしても、

物理的に通うのが困難な身体障害者優先の求人だったり。

 

まだまだ在宅勤務の仕事は少ないです。

完全在宅のみで探そうとするなら、就職活動は早めに始めた方がいいです。

 

オンライン会社説明会

オンラインで無料で受けられるため、

主に求人サイトで検索して積極的に説明会に出席しました。

 

 

求人に応募、採用選考

ハローワークの求人以外はネットで応募しました。

求人サイトでエントリーして、その後履歴書をメールで添付。

書類選考で受かった場合はオンライン面接です。

 

外に出たくなさすぎてオンライン面接できるところだけに応募しました。

コロナ禍の影響でオンライン面接が増えていてありがたかったです。

 

面接練習してもらっていたおかげで何とか乗り切れました。

 

オンライン面接に使ったツール

企業によって使うツールは異なります。

Google MeetはGoogleアカウントの名前が表示されるので

注意が必要です。面接時はアカウント名は本名にしておきましょう。

 

就職活動の結果

応募:13社

面接:3社

採用:1社

 

完全在宅勤務の仕事限定で応募したのと、

途中でメンタルを崩して就活できなかった時期があったので

応募したのは少なかったです。

 

今思えば、完全在宅にこだわらず

もっと積極的に応募しておくべきだったかもしれません。

それくらい完全在宅の求人は少なかったです。

完全在宅にこだわると、ロクに応募すらできなかったです。

 

結局、就労移行の2年間では決まらずに

期間を延長してもらって、やっとのことで決まりました。

(延長するには自治体の審査が必要です)

 

採用された会社の待遇など

  • Webエンジニア
  • 完全在宅勤務
  • 時短勤務(週20時間以上が条件)
  • 早朝、深夜以外なら自由な時間に働ける
  • 非正規(パートタイム)

 

非正規のパートタイマーです。

障害者雇用は元々正社員の募集が少なく、

最初は非正規から始めて、勤務態度などで判断して正社員登用するのが一般的です。

パートタイムや契約社員はめずらしくないですが、やっぱり将来の不安はあります。

 

とはいえ、最初に希望していたのとほぼ同じ条件の会社に奇跡的に出会えました。

普通はこんな偶然あまりないはずです。

私が完全在宅勤務のエンジニアになれたのは

ものすごく運が良かったからだと思います。

 

未経験からのエンジニア転職は本当に厳しいので、

あえて言うならこまめに求人をチェックしていたのが良かったのかもしれません。

未経験OK完全在宅のエンジニア求人は珍しいため、

数少ないチャンスを逃さないことが大事です。

 

プログラミングなどのスキルも大事ですが、

求人を逃さないことの方が重要だと思います。

企業の方も未経験者が最初からガンガン仕事が出来ることは期待していません。

エンジニアは実務でしか経験できないことがたくさんありますので

ある程度プログラミングの基礎ができるようになったら

積極的に求人を探した方がいいと思います。

 

しかし、それでも厳しい現実が立ちはだかっていますから

希望の就職ができるとは限りません。

 

これから完全在宅のエンジニアを目指す人へ

コロナ禍以降(あるいはそれ以前から)エンジニア職への注目が高まっています。

自分の利益ばかりを考えたプログラミングスクールやインフルエンサー

あることないことを広めました。

 

  • 需要がある(需要があるのは実務経験者)
  • 高い単価(それを得るには何年も必死に勉強しないといけない)
  • フリーランスで自由な働ける(未経験からではまず無理)
  • リモートワーク(通勤必須な仕事の方が多い)

 

などなど‥それを鵜呑みにした人々が高いお金を出して

プログラミングスクールに通い、スクールの課題だけこなして

安易に就職活動をするスクール卒生が求人市場に増えました。

採用側としては、未経験者はお呼びじゃないのに矢鱈と増えたことになります。

結果として、未経験者に向けられる目はより厳しくなっています。

 

この辺の記事を読んでいただければ厳しい現実を分かっていただけると思います。

ITエンジニア採用担当者がTECH CAMP(テックキャンプ)をはねるワケ - Qiita

プログラミングスクールのメンターを辞めました - Qiita

プログラミングスクールの講師を2年間続けて限界が来て辞めた話 - Qiita

 

 

プログラミングの勉強をしたからといってエンジニアになれるとは限りません。

前にも書きましたが、全ての人が希望の職業に就ける訳ではないです。

それに、仮にエンジニアになれたとしてもエンジニアの仕事は楽じゃないです。

そのことは次回以降に書いていきます。

 

就職活動には運や巡り合わせも重要ですから、

エンジニアになれなかったとしてもその人のスキル不足とは言い切れないのが

辛いところです。

最終的には諦めないことが一番大切だと思います。

 

経産省がニューロダイバーシティを推進し始めたことで

これからは発達障害者のIT分野への採用に変化が出てくるかもしれません。

 

 

次回はそのニューロダイバーシティのことと、

今回書ききれなかった就活についてもう少し。

引きこもりプログラマー日記13

Webエンジニアになるまでにやったこと、今回は日常生活編です。

 

私は前職を退職してから数年間引きこもってました。

退職した前後は抑うつ状態で、自己判断で医者にもロクに行っていなかったため

抑うつがズルズル長引いてました。

 

そんな状態でしたので、日常生活もだいぶルーズで

改善しないと就労は難しい状態でした。

 

そこで、就職を決めた時から少しずつ行動を始めました。

 

 

生活習慣の改善

まずはこれですね。

起きる時間、寝る時間が一定でなく日常的に二度寝していた状態を改善。

就労移行に通うことになったので(最初は通所でした)

その時間に間に合わせるために朝8時に起きるようにしました。

 

もともと趣味の特撮番組視聴に合わせて日曜日だけは起きるのが早かったのですが

それ以外の曜日も大体同じ時間に起きるようにしました。

 

就労移行は最初は無理なく続けられるようにと

11時スタートで始まったのですが、

就職した後のことを考えて余裕を持って起きてました。

今も大体8時ごろに起きてます。

 

夜は午後11時から0時頃に寝るようにしています。

 

毎日着替える

引きこもりあるあるですが、毎日パジャマのままでも珍しくなかったです。

しかし就職するならそうはいきません。

毎日着替えることにしました。

 

引きこもっていた間は服装に関心がなく、新しい服を全然買っていませんでした。

古い服ばかりではまずいと思って新しい服を買いました。

 

前職で同僚女性たちに服装のことをいろいろ言われたのもあって

服装には若干トラウマがあったので、服の系統を少し変えました。

 

今は在宅勤務で服装のことはそれほど気にしなくていい立場ですけれど

その日にいきなりオンラインミーティングが入ったりしますから

在宅勤務でも毎日着替えるのは重要です。

 

毎日メイクをする

引きこもってた間は全然してませんでした。

これも就職するならまずいと思い、まずは切らしていたメイク用品を買いました。

 

もともと女子力が皆無で前職では休日には全くメイクをしてなかったです。

会社に行くこと自体が嫌でしたが、会社に行くためのメイクも苦痛でした。

 

そこで、「会社に行くためのメイク」をやめました。

会社に行こうが行くまいが、平日だろうが休日だろうが毎日メイクをすれば

それはもう会社に行くためのメイクじゃないです。

 

朝のルーティーンとしてのメイクをすることにしました。

着替えとメイクを毎日するようになったおかげで、

急にコンビニとか行きたくなっても

行く準備をせずにすぐに出かけられるようになりました。

 

適当メイクですが、毎日続けて慣れたおかげで全然苦痛ではなくなりました。

 

髪を切りに行った

身だしなみ系が続きます。

引きこもっていた間はロクに切りに行けてなかったです。

なるべく定期的に行くようにしました。

 

ヘアケアをした

適当シャンプーとトリートメントしか使っていなかったのでボサボサでした。

これじゃ面接とか無理。ヘアケアに気を遣うことにしました。

 

ネットで調べてみたところ、

使っていたシャンプーがダメシャンプーだったことが判明。

シャンプーを変えました。

会話が苦手で美容院が無理なので、なるべく自分でなんとかするために

サロン専売品のヘアケア用品を買って、少しはマシになりました。

 

スキンケアをした

これも引きこもっていた間は適当でした。

不摂生な生活で肌荒れしていました。

肌荒れをなんとかするためにいろいろ試しました。

 

世の女性たちの当たり前とされているような身だしなみを整えるには

そういうことが苦手な私にとってはものすごくハードルが高いです。

お金も手間もかかります。

 

せめて必要最低限のラインでも毎日続けることにしました。

 

部屋を片付けた

引きこもってた間は散らかり放題でした。

 

片付けは苦手でしたが

思い切って読まなくなった本や、やらなくなったゲームなどを

リサイクル業者に引き取ってもらったり、メルカリなどで売ったりしました。

 

そうして出来たお金はプログラミング学習や就職活動の費用にしました。

 

部屋を片付けたおかげで在宅勤務に必要な作業スペースができました。

片付け大事ですね。

 

体力作り

就労移行の見学のために久しぶりに外出した日のこと‥

家を出て、少し歩き始めた時に異変に気付きました。

何もないところでも妙につまづく。

そういえば、もう何年もまともに歩いていない‥

 

「もしかして、歩くのが下手になってる?」

 

足の筋力が衰えると、歩くときに地面を蹴る力が足りずに

つまづきが多くなるのだそうです。

 

いやこれは就職するどころではない。

しかし、もともと運動は苦手で外に出て運動するなんて無理。

 

そこで、家で出来る簡単トレーニングを調べて毎日続けることにしました。

アキレス腱伸ばしなどのストレッチ、スクワット、爪先立ちなど

下半身トレーニングを中心にして、

パソコンを長い時間使うことを見越して、肩こり防止のために

腕回しトレーニングや猫背防止トレーニングなど。

 

リラックス方法を模索

メンタルがつらくなった時のことを考えてリラックス方法を模索しました。

具体的に言うと猫動画や猫漫画を見る、好きなゲームをする、ぬいぐるみなど。

 

病院を変えた

発達障害の診断をしていただいた時から

お世話になっていた病院に通うのをやめました。

 

もともと1年に1回とか、半年に1回とか

自己判断でまともに通ってなかったのですけれど

就労移行に行くために相談に行った日の事。

 

私が「就労移行に通おうと思ってます」と伝えたところ

医者の先生は「就労移行なんて障がい者を騙しているところだ!」と

突然怒り出しました。

 

いや、悪質な業者もあるかもしれないけど、そんな風に決めつけなくても。

それにやっと就職する意欲が湧いてきた人に向かって

こんなこと言うなんて、この人なんなんだろう?と

かなり納得がいかなかったため、思い切って別の病院に行ってみました。

 

以前に1回だけ行ったことのある病院で

久しぶりに行ったら医者の先生には渋い顔をされましたが、

毎月通っているうちにだんだん態度が軟化してきました。

前の先生より話しやすいですし、病院を変えて良かったと思ってます。

 

通院が苦痛なら、思い切って病院を変えるのも手です。

 

毎日の状態を記録

手帳に天気や体調、気分などを毎日記録することにしました。

記録することで自分がどんな時に調子が悪いのかとか

自分を客観的に見ることができるようになりました。

 

すると、私は夜に雨が降っていると寝つきが悪いことに気付きました。

雨の日は調子が悪くなることが多いので、早めに対処しています。

 

 

まとめ

引きこもっていた間は生活習慣の乱れなどが原因で

免疫力が下がり、頻繁に風邪をひいて熱を出したりしてました。

ところが、生活習慣を整えたことで現在はめっきり風邪をひかなくなりました。

 

「引きこもっていた間は」という書き方をしましたが、

今も働きながら引きこもってますので

書き方がちょっと変ですね。

正確に言うと、「前職を退職してから就労移行にいくまでの間」です。

ちょうどいい言い方を思いつかなかったので、こういう書き方になりました。

 

就労移行に通う少し前くらいから

いろんなことを始めたり、続けてきました。

 

私は反復行動にこだわりのある特性の持ち主です。

反復行動が好きな人は毎日続けることで行動を習慣化させることが得意です。

最初は辛くても毎日続けることが大事です。

 

こうして自分の特性に合ったやり方で

少しずつですが、就労のための地固めをしていきました。

 

 

いきなり全部をこなすのは難しいので、少しずつ始めると良いです。

一番大事なのは生活習慣の改善だと思います。

引きこもり期間が長いと、採用選考の際に企業から

「この人は安定就労ができるんだろうか?」と疑問に思われてしまいます。

就職後の生活を見据えた生活習慣の改善は重要です。

 

普通の人と同レベルになるのは難しくても、

自分に出来る無理のない範囲内でやれることはやったほうがいいです。

 

 

次回はWebエンジニアになるまでにやったこと、就職活動編です。

 

引きこもりプログラマー日記12

Webエンジニアになるまでにやったこと

今回は前回の続き、プログラミング独学編です。

 

就労移行でプログラミングの基礎的なものは学んだものの、

「いやこれでプログラマーになるのは無理でしょ」と

未経験ながらもなんとなくそう感じていました。

 

これじゃ素人の個人ホームページレベルだ。

過去に個人Webサイトを制作していた私はそう確信していました。

 

そこで就労移行の職員さんに相談しましたが、

なんだかその辺の個人ブログから取ってきたようなコードばかり渡されて

「これを改良してみてください」と言われたり、

「のんのんさんはもう十分プログラマーになれるレベルですよ」と言われたり。

 

全然納得できなかったため、

「これはもう自分でなんとかするしかない」と一念発起して

プログラミング独学することを決めました。

 

同じ就労移行の利用者さんたちが独学していたのを見てましたので

割と自然な流れだったかもしれません。

私がお世話になったところは結構自分の好きなようにやっている人が多かったです。

Webデザイン系の人もいました。

 

他の利用者さんの情報を参考にしつつ、

収入がなかったのでなるべくお金をかけない方法で独学のやり方を模索しました。

 

 

プログラミング学習サイト

一昔前ならプログラミング学習といえば分厚い本で勉強するのが当たり前でしたが

現在はオンラインで学べる学習サイトが充実しています。

初心者でも分かりやすく手軽に学べるため、

まずは学習サイトから始めるのがおすすめです。

 

Progate

prog-8.com

 

プログラミング初心者のど定番。

初心者ならまずここです。

 

利用料金は月額1078円でそれ以上のお金はかかりません。

(一部無料)

初心者におすすめしたい理由としては

 

  • 環境構築不要
  • 手を動かして学べる

 

ローカル環境構築は初心者が最もつまづきやすい問題ですが

Progateは環境構築不要。ブラウザでコードを動かせます。

プログラミングは実際に手を動かさないと身につかないため

手を動かさないと先に進めない形式も良いポイントです。

 

様々な講座がありますが、何をやればいいのか分からなかったので

一通り全部の講座を終わらせました。

 

ドットインストール

dotinstall.com

 

こちらは動画学習サイト。

月額1080円で、それ以上のお金はかかりません。

(一部無料)

 

レベル感はProgateと同じか少し高いくらいです。つまり初心者向けです。

 

Progateやったからここは無料講座だけでいいかなと

お金もなかったので無料講座をいくつかやってみました。

動画学習が好きな人にはおすすめです。

 

paizaラーニング

paiza.jp

 

こちらも動画学習サイト。

月額1078円で、6ヶ月プランや1年プランだともう少し安くなります。

(一部無料)

 

アニメキャラ風の可愛いキャラクターが講師役で

環境構築不要で、動画を見ながら手を動かして学習できます。

 

こちらも無料講座だけ受講しました。

無料分だけですが、機械学習講座をちょろっとやったおかげで

機械学習に興味が出てきました。

 

CODEPREP

codeprep.jp

 

こちらは全ての講座が完全無料です。

環境構築不要で手を動かしながら学習できます。

 

若干内容が古いかな?と思うようなものと比較的新しいものもあり

講座ごとにばらつきがある印象です。

 

Udemy

www.udemy.com

 

こちらは動画学習サイトです。

自分で環境構築しなければならないため、脱初心者向けです。

 

他のサブスク形式の学習サイトと異なり、講座ごとに買い切りの形式で

一度買った講座は好きな時に試聴できます。

 

通常の料金は高額ですが、Udemyは頻繁にセールを行なっており

セール時は講座によっては90%オフで購入できるものもあります。

 

通常時とセール時では値段に差がありすぎることから

Udemy利用者の間では通常料金はぼったくr‥

セール料金の方が適正価格なのではないかとよく言われています。

 

そのため、セール時にまとめて買っておくことをおすすめします。

ここ1年くらい利用してますが、底値は1200円くらいです。

1200円の時はまとめ買いのチャンスです。

 

私がWebエンジニアになるまでに試聴したのは以下の講座です。

 

はじめてのRuby on Rails入門

www.udemy.com

 

Git:もう怖くないGit!

www.udemy.com

 

ちゃんと学ぶ、WordPressテーマ開発講座

www.udemy.com

 

Ruby on Railsの無料チュートリアル

www.udemy.com

 

未経験からプロのWebデザイナーになる!

www.udemy.com

 

Udemyを始めたのは入社する直前で、もっと早くやっておけば良かったと思ってます。

Udemyの講座内容はクオリティ、難易度など

講座ごと、講師ごとにかなりばらつきがあります。

どの講座を始めるかは事前に評価を調べたり、

プレビュー動画を見て判断しましょう。

 

Ruby on Railsチュートリアル

railstutorial.jp

 

ProgateなどでRailsの基礎を学んだ人向け。

有料の動画講座とテキスト講座、無料のテキスト講座があります。

どれも自分で環境構築する必要があります。

無料のも内容が充実していますし、無料で十分だと感じました。

 

個人ブログ、Youtube

個人ブログやYoutubeでプログラミングの学習の成果や

プログラミング講座を発信している人はとても多いです。

もちろん全部無料です。

 

ともすたチャンネル(Youtube

www.youtube.com

 

Udemyに講座もある、ともすたさんのチャンネルです。

柔らかい話し方で聞きやすく、初心者にも分かりやすいです。

 

キノコード(Youtube

www.youtube.com

 

PythonのPandas講座など。

こちらも聞きやすい話し方です。一つの動画が長め。

 

他にもありますが、どれを見ていたのか自分でも覚えてません。

ブログは無数に存在しますので暇な時にダラダラ見たり、

真似して書いてみたりしてました。

 

書籍

書籍で学習する場合は単に読んでいるだけでなく、

真似して書いて、自分でローカルで動かしてみると理解度が段違いです。

自分で動かすにはローカル環境構築が必須のため、

学習サイトなどと比べると難易度が高めですが内容が充実しています。

値段が高めなのがネックなので、私はメルカリなどで中古で入手していました。

 

現場で使えるRuby on Rails速習実践ガイド

book.mynavi.jp

 

その名の通り、現場で使えるSlimなどを学べました。

入社したばかりの時期は、これのおかげでなんとかやっていけてました。

Rails5系と内容が若干古いのが残念。改訂版を出してほしいです。

 

Vue.jsのツボとコツが絶対にわかる本

www.shuwasystem.co.jp

 

モダンなフロントも勉強しておこうかなと思って買いました。

 

ノンデザイナーズ・デザインブック

book.mynavi.jp

 

デザインのことも知っておきたくて買いました。

パラパラ見てるだけであまり真剣に読まなかったです。

 

 

独学まとめは大体こんなところです。

 

お気づきの人もいるかもしれませんが、

「在宅勤務できそうな仕事、プログラマー目指すかー」と

エンジニアにはさほどこだわりがなく

かなり雑な動機でプログラミング学習を始めたため、

どんな技術を学べばいいかさっぱり分からなかったので

手当たり次第やってました。

 

エンジニアと言ってもWebエンジニア、インフラエンジニアなど色々な職種があり、

それぞれ必要な知識や技術は違います。

 

ところが、職種すらもまともに調べずに勉強を始めてしまったことで

かなり中途半端な知識しか身につきませんでした。

 

「Webサイト制作も面白そうだし、AIや機械学習にも興味出てきたし、

Excel操作みたいな便利ツール作るのも楽しいな、デザイナーも良さそう」

中途半端すぎる。

 

これから勉強する人はどの職種にどんな技術が必要なのか

まずはこれを調べてから勉強した方がいいです。

学習サイトなどはWeb系のものが多いので、

何をすればいいのか分からない人にはWeb系をおすすめします。

 

ここには書きませんでしたが、RPAにも少し手を出しました。

もっと情報を収集して、よく調べてから勉強するべきでした。

 

ここを見てがっかりされた方もいるかもしれませんが

こんなのでも一応エンジニアになれました。

 

効率的に勉強は出来なかったけど、

エンジニアになってからは自分で勉強の仕方を模索するしかないです。

自分で調べて考えて勉強することが身についたことは良かったです。

 

自分で考えて行動した結果エンジニアになれたことで

自己肯定感も多少アップした感じがします。

(ここに書いたものの中にはいくつか途中で挫折したのも含まれますが)

 

次回はWebエンジニアになるまでにやったこと、日常生活編です。