引きこもり発達障害プログラマーのブログ

発達障害当事者が日々の生きづらさ解消のためのことを考えるブログ

引きこもりプログラマー日記11

本題に入る前に、前々回と前回で間が空いてしまったことについて。

 

仕事で忙しかったこともあったのですが、

前回記事のところの無料体験を受けてかなりモヤモヤしていたため

気が向かなくて更新が遅れました。

 

本音を言えば、

「就労移行の方は無料だからいいけど、学習内容がUdemyなのに

入会金20万円+月額利用料5万円はありえない。ぼっ○くりか??」

・・・というような記事を書くつもりでした。

 

ですが、時間を空けたことで冷静になり、

「希望の就職ができた人がいるならいいか」と思えるようになりました。

 

プログラミングスクールはものすごくお金に余裕がある人が行くところです。

ものすごくお金に余裕がある人なら検討してみてもいいかもしれません。

 

特性を活かして希望の職種に就けた発達障害者がいることは実に喜ばしいですが

それでもやっぱり学習内容がUdemyでこの値段は強気すぎるので

今後料金が改定されることを期待します。

 

 

今回はWebエンジニアになるまでに私がやってきたことについて書いていきます。

 

 

 エンジニアを目指す前の私の状況

まずはエンジニアを目指す前の状況について。過去何回か書きましたが改めて。

  • 就職氷河期世代のアラフォー女
  • 大学を中退(MARCH文系)
  • 前職を辞めてから引きこもり
  • アルバイト、派遣、契約社員などを点々として正社員経験はなし
  • プログラミングは未経験
  • 趣味でWebサイト作成、運営経験はあり
  • 発達障害(ASD)で、大人になってから診断された

 

希望していた職種、勤務形態など

  • 障害者雇用
  • 完全在宅勤務
  • 自分が好きな時間に働ける
  • 時短勤務
  • 出来ればプログラミングの仕事

 

エンジニアにはさほどこだわりがなく、

なんとなく「IT系の職種は在宅勤務できそうだから」という

漠然としたイメージで決めました。

(今思えば見切り発車にも程がある)

コロナ禍前で今より在宅勤務の選択肢が少なかったことも理由です。

 

前職で通勤するだけで疲れてしまい、仕事が終わって帰ってくると

疲れ切って何もできなくなってしまうことが珍しくなかったのもあって

「通勤はもう無理」「家で仕事したい」という意志が強くありました。

 

数年間引きこもっていましたが、

2019年の7月ごろに突然「そろそろ働こう」と思い至り

 

(働く決意をした理由は自分でもよくわかりませんが

前職を退職した直後は毎日のようにうなされてよく眠れず、

自分の「苦しいー!!!」という寝言で起きることが続いていました。

時間が経つにつれ、その頻度が減っていたことが関係あるかもしれません)

 

障害者雇用の在宅勤務のデータ入力業務の求人にいくつか応募しました。

どこも書類落ちでした。

 

そんな中、めちゃコマのメールマガジン

プログラミング学習ができる就労移行支援のことを知りました。

 

サポーター会員募集 | 株式会社ウチらめっちゃ細かいんで

 

家族が引きこもり支援のNPOに出入りしていて、私も何回か行ったことがありました。

そこでめちゃコマのことを知り、メールマガジンを登録していたんです。

 

就労移行支援は前職を退職した直後に何箇所か見学に行きましたが

どこもしっくりこず、結局どこにも通わなかったのですが

在宅のサポートもしていてプログラミング学習もできることで興味が湧き、

まずはメールで見学を申し込みました。

 

 

就労移行支援に行った

エンジニアになれた理由としてはこれが一番大きかったと思います。

 

見学、体験の後は自治体の手続きが完了するまでしばらくかかりました。

その間も仮入所扱いで通わせてくれました。

8月に見学と体験をして本入所が11月でした。

 

就労移行支援に通うことを決めた理由

  • 引きこもりへの理解があった
  • 精神、発達障害専門の事業所だった
  • プログラミングの学習ができた
  • 週2日、3日から始めることができた
  • 入所者の人数が少なかった

 

理由はこのあたりですね。

引きこもりだと正直に話しても職員さんは普通に話を聞いてくれました。

その後の自治体の手続きで自治体の人にはあからさまに冷たい態度を取られましたが

事業所の職員の人が引きこもりに偏見がなかったことは入所を決めた一番の理由です。

 

「入所者の人数が少なかった」は後から誤算が。

見学した時は入所者は5人くらいでしたが、

本入所の頃には10人くらいになってました。

本入所した後も毎週のようにひっきりなしに

見学や体験の人が来て落ち着かなかったです。

「少人数で落ち着いた雰囲気でいいな」と思ってたんですけど

私が退所する頃には20人くらいになってました。

途中で在宅に切り替わらなかったら辛かったかもしれません。

 

就労移行支援に通い始める

私がお世話になったセンターは当初は在宅のサポートがなく、通所でした。

無理せず通える範囲でと最初の2ヶ月は週2日、その後2ヶ月は週3日で通ってました。

 

通所の日はプログラミング学習、

ビジネススキル講座、メンタルトレーニング講座などを受けて

通所じゃない日は家でぐったりしてました。

 

「やっぱり通勤は無理」と思い始めた頃にコロナ禍で緊急事態宣言になり

入所者全員が強制的に在宅支援に切り替わりました。

在宅支援になってからは週5日で学習し続けました。

 

就労移行支援のプログラム

  • プログラミング学習(HTML、JavaScriptPHP
  • ビジネススキル講座
  • メンタルトレーニング講座
  • グループワーク
  • 就職活動の準備(履歴書の書き方指導、面接練習など)

 

元々個人でWebサイトを独学で作って何年か運営していた経験があった私には

就労移行支援のプログラミング学習はかなり楽勝でした。

早々に全ての講座を終えた私は「なんだ簡単じゃん?」とかなり甘く見てました。

職員さんに「もっと学習教材ありませんか?」と聞きましたが

やはり簡単なのしか出されなかったことに内心キレて

その後独学で突っ走ることになります。

 

私は人に何か言われても自分のやり方を貫きたい、

こだわりが強いタイプの発達障害者です。

 

エンジニアの実務をするには

人に言われた通りのことしかやらないのではなく、

自分で調べて、考えて、それを実行して完了させることがとても重要です。

 

就労移行のプログラミング学習は物足りませんでしたが

「これ以上スキルアップするにはどうしたらいいんだろう?」と

自分で調べて考えて勉強する力が身についたので、

結果的には物足りなくて良かったと思ってます。

 

もし、学習内容が充実していたら

人に言われるがままに学習を進めてしまい

自分で考える力、自走力は身についてなかったかもしれません。

 

エンジニアになれたのはものすごく運が良かったこともありますが

自分自身のこだわりと好奇心がいい方向に働いた結果だと思ってます。

 

人に何もかも教えてもらっているだけではエンジニアとして成長できません。

いい意味で、ある程度突き放された状況であったことは良かったです。

 

 

プログラミング学習以外では、就活対策とかですね。

障害者雇用の採用では

就労移行支援などの支援機関と繋がりがあることが条件の求人もあります。

就労移行支援に入ること自体が就職に有利に働きますので

これも入って良かったと思うポイントです。

 

あとは、グループワークなど。

引きこもっている間に自分で思っているより社会性が失われていたため

グループワークのおかげでそこそこ取り戻せました。

 

 

長くなってきましたので、今回はこれまで。

次回はWebエンジニアになるまでにやったこと、プログラミング独学編です。