引きこもりプログラマー日記7
プログラミング学習ができる就労移行支援事業所の中でも、
私が注目している事業所をいくつかピックアップして紹介していきます。
以前にも書きましたが、就労移行に限らず
発達障害の人にとって環境にフィットするかどうかはとても重要なことです。
就労移行支援は見学や体験入所ができますので、
必ずいくつかの事業所を自分の目で確かめてみてください。
今日はKaienの話です。
基本情報
設立:2009年9月
就職者数:2021年 264人(累計 1,698人)
在宅支援:あり(自治体の許可が必要)
プログラミング学習の内容:HTML、CSS、JavaScript、WordPress、
Kaienは発達障害専門の事業所です。
就労移行支援以外にも生活リズムを整えるための生活訓練、
学生向け、子ども向けのサービスなど幅広く展開しています。
事業所の場所は東京近郊が中心ですが、
日本全国にパートナー企業が多数存在しています。
就労実績が多数あり、定着率が高いことがKaienの特徴です。
就職した後もサポートが手厚いようです。
Kaienは就業実態調査を行なっています。
こうした実態を公開している事業所は貴重です。
信頼できる事業所だと思います。
プログラミング学習の内容についてですが、
Webサイトには詳しいことは書かれてませんでした。
私は5年以上前にKaienに見学と体験入所に行きましたが
その時はまだプログラミング学習を行なっていませんでした。
なので、どんな内容なのか具体的には分かりません(すみません‥
私が体験した時は古本を販売するネット通販の運営みたいなことをやってました。
見学の後にKaienの社長さんに個人面談をしていただきましたが
少し話をしただけなのに、私にとって必要なことをズバリ言い当てられました。
発達障害の多種多様な特性について理解が深く、頭のいい人だと思いました。
Kaienの社長さんはお子さんが発達障害で、
ニューロダイバーシティに強い関心を持っている方のようです。
社長さんについてはネットで検索するといくつかの記事を見つけることができます。
興味のある方は調べてみてください。
また、Kaienはコロナ禍をきっかけに在宅支援を始めています。
(在宅支援には自治体の許可が必要です。)
見学と体験に行った感想
和気藹々としていて利用者同士の雰囲気がとても良かったです。
学生向けの支援を行なっているためか、全体的に若い人が多い印象でした。
発達障害専門なので、困りごとの相談がしやすそうだと感じました。
就職先・定着率について
一昨年のデータでは約9割が障害者雇用、約8割が非正規。
職種は軽作業、事務系が約7.5割。
それ以外ではIT系の職種が約1割。増えてきているようです。
ほとんどが軽作業や事務系の職種であることを考えると、
Kaienがニューロダイバーシティの推進に力を入れていることが
数字に現れていると言っていいでしょう。
そうは言っても、IT系の職種はまだ約1割。
これでも従来に比べれば多いはずですが、
プログラミング学習ができると言っても
まだまだ全員が希望の職種に就けるとは限りません。
そもそも軽作業、事務系以外の求人が少ないことが大きな壁になっています。
最後に
Kaienは就労移行支援以外に自立訓練(生活訓練)も行なっています。
「引きこもってて生活リズムが安定しない。いきなり就職は無理」
という人はまず自立訓練で生活能力のトレーニングをしてから
就職を目指すことができます。
それ以外にも発達障害者やグレーゾーンの人に役立つ情報をYoutubeで配信したり
Webセミナーを頻繁に開催したり、幅広い支援を行なっている事業所です。
どの事業所に行ったらいいのか分からない人はまずはKaienをお勧めします。
定着率、利用者満足度の高さが最大の注目ポイントだと思います。
今回はここまで。
次回は別の事業所、フロンティアリンクキャリアセンターの話です。