引きこもり発達障害プログラマーのブログ

発達障害当事者が日々の生きづらさ解消のためのことを考えるブログ

引きこもりプログラマー日記6

引きこもり始めてから既に数年が経過し、

まだプログラミングの学習をする前の2019年の私はこんなことを考えていました。

 

  • 過緊張とか過集中に加えて気圧変化とかで頻繁に体調崩す
  • 週5日のフルタイム労働は無理
  • 通勤途中で体調を崩す時もあり、できれば通勤したくない

 

そんな理由で前職では頻繁に休んだりしてたけど

完全在宅勤務ができれば、まともに社会復帰できると思う!

当時は新型コロナウイルス流行前。

在宅勤務の仕事が今ほど多くなく、IT業界で主に行われているイメージでした。

 

それに加え、IT業界で発達障害人材を活かそうという

「ニューロダイバーシティ」の考えについても知っていました。

 

うーん、発達障害者がIT業界で活躍してる事例があるの?

IT業界なら引きこもりながら働けるかもしれないし、目指してみるか?

 

‥という、まっったく経験どころが知識もない状態で

プログラミング学習ができる就労移行支援事業所の門を叩くことになります。

そして、就職活動を始めてからようやく厳しい現実と向き合うことになります。

 

 

とあるメールマガジンでプログラミング学習ができる就労移行支援事業所を知った私。

プログラミングを教えてもらえるんだ!

それなら、プログラマーとかエンジニアになれるのかな?

 

‥なれない!普通はなれないんです!ものすごく厳しい!

不可能ではないけど、とにかく今のエンジニアの世界は未経験者に厳しい!

未経験であることに加えて、アラフォーで!

エンジニアは若い方が圧倒的に有利です。

「エンジニア35歳定年説」なんて本当か嘘か分からない説もあります。

 

IT業界は人材不足が慢性化していますが、人材不足をこじらせすぎて

人材不足⇨新人を育てている余裕がない⇨人手が増えない⇨人材不足‥

という人材不足の負のスパイラル状態です。

人材不足だからといって未経験者は歓迎されていません。

歓迎されているのは実務経験者です。

 

leverages.jp

 

新卒でさえ1年以上のプログラミング経験を求められる有様。

さすがに「プログラミング経験」であって「実務経験」ではありませんが

中途にはさらに高度なスキルが求められます。

 

さらに、Google検索。「未経験 エンジニア」で検索すると

「未経験 エンジニア やめとけ」「未経験 エンジニア きつい」

なんてサジェストが出てきます。厳しさが検索結果に現れています。

 

さらにさらに、エンジニア交流サイトで「未経験」で検索すると

大量の記事がヒットします。

 

qiita.com

 

記事の内容は未経験からエンジニアになるための勉強方法、

未経験者がエンジニアになるのは厳しい、就職活動に苦労した、

就職活動で20社、40社、70社受けた。

 

中には200社近く受けたという人もいます。

qiita.com

 

 

この人は500社以上受けていますね。年齢が高いほど厳しくなります。

qiita.com

 

と、そんなふうに未経験からエンジニアになるのはものすごく大変です。

プログラミング学習を始める前の私は、完全に甘く見ていました。

そして、就職活動を始めてから焦り出しました。

 

完全在宅勤務がしたくてIT業界を目指す!という着眼点は間違ってないのですが

現実を知らないと大変なことになります。

 

「アラフォーで発達障害の引きこもりの私でも完全在宅勤務のエンジニアになれた!

その方法を教えます!」

のようなな記事を書いた方が注目を集められるかもしれませんが

厳しい現実を知ってしまった以上、そんな能天気で無責任な記事は書けません。

そういう内容を期待していた人には申し訳ありませんが、地味に堅実に行きます。

 

プログラミング学習ができる就労移行支援事業所が増えてきたといっても

ここ数年で設立されたところも多く、職員さんも経験不足です。

 

また、「未経験者がイメージするエンジニア」と

「実務経験者が認識しているエンジニア像」にはかなりギャップがあります。

私もエンジニアになる前となった後に大きなギャップを感じました。

 

leverages.jp

 

この非エンジニアと実務経験者のギャップこそが

採用においての決定的な差、大きな壁なんですが

悲しいことに、非エンジニアにはそれが分からない。

エンジニアを育てたことがない経験不足な職員さんも分かってません。

 

実際、私はプログラミング学習とかほとんど自分で勝手に調べてやってました。

勉強方法について相談しても

「こんなので本当にエンジニアになれるの?」

というものしかお出しされなかったので。

 

長くなったのでまとめます。

  1. 未経験からのエンジニア転職はかなり厳しい。20代でも厳しい。
  2. 年齢が高いとさらに厳しい。
  3. プログラミング学習できる就労移行支援事業所はプログラミングは教えてもエンジニアになる方法は教えてもらえない(職員さんも知らない)

 

甘く見てると大変なことになりますよというお話でした。

それでも引きこもりながら仕事したいからエンジニアになりたいんだ!という

絶対的強力な意志がなかったら心が折れてたと思います。

いや、1回折れました。就職活動中に抑うつが再発しました。つらかった。

 

そんな感じで、絶対に一生出社しない!出社無理!とか

発達障害者がエンジニアに向いてるならチャレンジしてみたい!

誰に何を言われても諦めない!などの強い意志がある人にしかおすすめできません。

 

これからこの「引きこもりプログラマー日記」は

そんな一生出社したくない強烈な意志を持った人だけに向けてお送りしていきます。

ただ就職したいだけならエンジニア以外の方が圧倒的に楽です。

 

それと、発達障害者がエンジニアに向いているかどうかについてですが

そんなことは私が知りたい。

通説では向いているとされ、海外では実際に活躍されている事例もありますが

全ての発達障害者が向いている訳ではなく、主にASDの人が活躍しているようです。

しかし、全てのASD者が適正があるとは言えないみたいです。

 

http://www.japanordic.com/assets/wp-content/uploads/2017/09/13.pdf

 

つまり、プログラミング学習を始めたはいいけどやっぱり向いてないかも?

という事態も十分考えられます。

 

どんな人が向いているのか、いちエンジニア、いち発達障害者としての意見ですが

勉強し続けていける人が向いていると思います。

勉強好きな人、学生時代勉強が得意だった人、高学歴の人、読書好きな人、

そしてIQが高い人が向いていると私は考えます。

 

エンジニアになるためには勉強しないといけません。

そして、エンジニアになった後も勉強し続けなければなりません。

この勉強し続ける真面目さ、勤勉さ。

適正についてはいろんな意見があると思いますがこのあたりが一番重要だと思います。

 

 

次回から数回はプログラミング学習ができる就労移行支援事業所の中でも

私が注目している事業所の話です。

 

先に挙げておきます。

  1. Kaien(発達障害者ならまずここ。発達障害専門事業所の先駆け)
  2. フロンティアリンクキャリアセンター(関連会社が引きこもり支援をしている)
  3. ニューロダイブ(高度なプログラミング学習ができるが、人を選ぶ)

まず次回はKaienさんの話をします。