引きこもりプログラマー日記4
Webエンジニアとして働き始めてしばらく経った頃…
お世話になった就労移行支援所から連絡があり、ビデオ通話で話すことになりました。
「仕事の調子はどうですかー?」みたいな話だったんですが、
その中で職員さんがとんでもないことを言いだしました。
「のんのんさんは本当にすごいです!
うちの事業所でプログラミングの仕事に就けたのはのんのんさんが初めてです!」
・・・はいー???
あれ、ここの事業所ってプログラミング学習ができるところなのに?
全員がエンジニア志望だったわけじゃないけど、
プログラミング学習してたみんなはがんばって勉強してたのに?
それなのに、今までの利用者さんは誰もエンジニアになれなかったの?
私だけなの?どういうこと?そんなこと、初耳なんですけど!
…と、今回はこんな感じの話です。
精神、発達障害者向けの障害者雇用といえば、軽作業や事務系の仕事が多いです。
最近はオープンポジションとか、本人の適正に合わせた求人が増えてきてるんですが
まだまだそういう仕事は少ないです。
エンジニア求人があったとしても、実務経験必須であることが多いです。
実際の求人はどんなものなのか、求人サイトで確認できます。
※
これらのサイトには転職エージェントサービスが含まれています。
登録の際はお気をつけください。
他にも障害者雇用を掲載している求人サイトはあるので、
出来れば自分で確かめていただきたいです。
近頃はプログラミング学習ができることを謳った就労移行支援事業所が増えてきました。
そうした事業所のサイトを見ると
「IT業界は人材不足!需要はうなぎ昇り!給与も高い!
だからあなたもプログラミングを始めましょう!
ここなら未経験でもプログラミング学習ができます!」
みたいなことが書いてあったりします。
確かにIT業界は人材不足ですが、精神、発達向けの障害者雇用になると話は別です。
また、エンジニアの求人は圧倒的に実務経験者が有利です。
選考の際に最も重要視されるのが実務能力だからです。
未経験でもプログラミング学習できる。
確かにできるでしょう。学習だけなら誰でもできます。
でも、それで本当にエンジニアになれるんでしょうか?
「利用者の声」に書かれた利用者たちは、エンジニアになれたんでしょうか?
エンジニアになりたい!と思ってプログラミングの勉強をしても、
全員がエンジニアになれるわけではありません。
世の中全ての人がなりたい職業になれるわけではないので
当然といえば当然の話なんですけど
就労移行支援事業所の中には、やたらと煽った紹介をしているところがあります。
それが気になって仕方がないので、今回はこんな記事を書きました。
引きこもりだから完全在宅勤務でエンジニアになりたい!と思ったら、
まずは求人を調べてみましょう。
どんなにエンジニアになりたいと思っても、求人がなかったらなれません。
変な事業所ばかりではないと思いますが、就労移行支援を使える期間は決まってますので
よくよく考えてから決めたほうがいいです。
次回は私が個人的におすすめする就労移行支援事業所の話をします。